ろくに眠れない。
疲労が酷い。
無理やり気合入れて起きてかかりつけ医へ電話。
11時30分に来院許可おりる。
昨夜は疲れ切って風呂に入れず仕舞いだった。
とりあえず風呂に入る。
そして出かける支度をして、二女の様子を見に行く。
ぐったりしている。
また、吐き気、喉の痛み、倦怠感を訴える。
逆切れもずっと酷い。
ただ、病院へ行くことを告げて。
風呂に入るかどうかも聞いて。
どうこうしているうちに、時間が迫ってきたのもあって着替えさせる。
病院近くの駐車場で二女の演技かわからないけど、立てなくなる。
おんぶして、抱えてを繰り返して病院へ連れて行く。
ついて間もなくすぐに呼ばれて、医師へ説明。
即決だった。
緊急入院手配。
二女は落胆したようで肩を落として泣いて逆切れ。
行きたくないを連呼。
でも、もう、どうにもならない。
24時間体制で見守って、衝動的な行動や暴れる二女を抑えきれない。
高校生活がどうなるかもわからない。
休学もできるかわからない。
最悪、退学。
もしくは留年。
でも仕方がない、腹を括るしかない。
苦渋の決断だった。
入院しよう、って。
散々恨み節を待合室でいわれた。
嫌われるにしても、ここまで恨み節になるのはきつい。
入院を何で断ってくれないんだって。
二女が泣く。
そしてキレる。
パパのせいで入院になって二女の人生が壊されるって。
だけどね、パパももう誰かに頼らないと限界を超えているんだ...。
仕方がなかったんだよ...。
帰りにコンビニで軽めの食事を買って、入院先の病院へ向かう。
およそ1時間弱。
この間にアルバイト先や友だちへ連絡をさせる。
入院先ではスマホ禁止だから。
今後、緊急連絡については自分が代理で受け持つことになっているから。
見たくない情報も多くある。
病院まであと数分というところで、正直抑えていた涙があふれた。
何でこんなことになったんだろうって。
何で二女と離れ離れにならないといけないんだろうって。
二女にはバレないようにしていたけど。
もう自分の知っている二女はいない。
元カレとの連絡を断つつもりのない二女。
そして元カレも同様。
入院しても意味のないことかもしれない。
ただ、今よりは健康状態を取り戻してくれるかもしれないと。
そう思いたくて、今はそこにすがるしかない。
担当医師とのカウンセリングを終えて、二女とはそのまま別れる。
そして、ナースや精神保健医と面談。
入院に際しての現実的な話。
また明日、足りないものを補うために病院へ行く。
二女とはしばらく会えない。
驚異的な価格の入院費用にも驚く。
そして、今回のような入院の場合、早くても3ヶ月はかかると。
小康状態になっても元カレとの依存を断ち切れるかどうか。
衝動的な行動や暴力、幻聴、妄想、さまざまな症状が改善されないと。
家に戻ることはできない。
気づけば夜になっていて。
帰り道はものすごい渋滞で。
一度家に帰って、明日の持ち物を家にあるものだけで補えるか確認。
もう頭が判断力を失っていて。
やばいと思った。
疲れの蓄積のせいだろうって。
とんぼ帰りでスーパーへ買い出しに行って。
やっと食事をとる。
そして、続けざまに明日の二女の準備をして。
長女にも仕事から帰ってきてもらって手伝ってもらった。
いくつか話をする中で喫煙や飲酒の事実もわかった。
妊娠検査薬やコンドーム、ありとあらゆるものを目にして。
正直いろいろ悲しくなった。
長女に聞き取りをしながら入院の準備を進めて。
気づけばまた午前0時まであと僅か。
今日もこの辺にしておいて、明日に備えないと倒れる。
判断力が、思考力がゼロ状態だ。
ただ、手紙だけは許されているので、二女向けの手紙が書いて寝よう。
それだけは、それだけは。