No Limits No Control

日常、想いをただ綴る

父の死

なかなか朝起きられなくて。

這うように布団を出て、食事を摂って家事を回す。

そして、買い出し前に家の壁面補修して。

高所作業はいつやっても怖い。

落ちなくてよかった。

一段落したな...ちょっと休憩して買い出し行かないとって思ってた。

その時、急展開になった。

父の住まいの区役所から納税通知書が送付されて。

何だこれ?と思って電話で確認。

固定資産税の支払いが済んでいないとかで。

息子である自分に支払い督促となったとかで。

父とずっと連絡が取れない状況になることを説明したら。

区役所の方から、二年前に父が亡くなっていると知らされた。

はい?

何言ってんの?

思ったものの、覚悟はいしていた。

覚悟はしていたけど、気が動転する。

父の親族の連絡先を何一つ知らされていないため、何がどうなっているのかわからない。

いや、わからないことだらけで。

明日は病院だし、月曜は面接だし。

早くても火曜にならないと区役所へ行って状況確認できない旨を伝えて。

一旦電話を切った。

いずれにしても父の保有するマンションが父名義のままになっているので。

名義変更が必要になるだろう。

これに伴って固定資産税も支払いが出るだろう。

ただ、財産が残されているのかどうかも分からない上に。

借金なんてあったら目もあてられない。

相続放棄がいいのか、相続してもいいものか。

このでパニックになる。

 

取り急ぎマンションの管理会社を探して。

状況を確認。

すると、マンション側でも管理費の支払いが滞っているとかで。

この支払にも自分が今のところ応じなければならないらしい。

もうあれこれ悩んでいる様子ではなくなってしまっている。

困った。

 

父方の親族と連絡がとりたい。

誰が父の死亡届を出したのか。

父の財布、免許証などの貴重品、家の鍵。

これらが今どこにあるのか。

様々な疑問が浮かぶ。

あれだけ父には会うたびに何かあったら絶対困るから。

他の親族に自分の連絡先を教えておけって言ったのに。

案の定こうなった。

死んだ人のことを悪くいいたくはないけど、正直うんざりする。

 

無職の身とはいえ、様々な父の払い込みに対応できるほど余裕なんてない。

相続放棄をすればいいのだろうけど、これにもお金と時間がかかる。

家裁での手続きが必要らしいし。

いずれにしても詳細が知りたい。

父の骨がどうなっているのか。

墓に入れられているのか。

とにかく何もわからない。

 

母と子どもたちにもわかったことは報告したものの。

今日はもう頭が父の件でバンバンになってしまっている。

何も手つかずだ。

 

明日、明後日で何かできることがあるとしても。

それが何か。

何をしていいのか。

 

弁護士事務所への電話相談くらいだろうか。

1件だけ電話してみたけど、あっさりお断りされて。

ちょっと困る。

 

調査ってどうすればいいんだろう。

探偵?

そんなお金ないし。

弁護士?

これもそんなお金ない。

でもどこかで頼らざるを得ないタイミングはあるだろう。

司法書士とか行政書士にも依頼が必要になる気もしている。

気持ちが一気に重くなる。

悲しんでいる余裕がない。

ストレスが酷い...。

 

自由を謳歌してきた父は、最期何を思ったんだろうか。

最期を息子に知らせずに逝って。

迷惑かかるなあ、とか思わなかったんだろうか。

せめて、悲しむ時間作りたかったよ。

せめて、最期の時に会いたかったよ。

今生の分かれは済ませてあるけどさ。

それでも、こんなのってないよ。

 

もしも奇跡が起こるなら、親族の誰かと連絡が取れて。

父の最期とか、墓とか。

何がどこまで終わっているのか。

ちゃんと教えてほしい。

 

きっとわからないことだらけのまま、あれこれ手続きに追われる近い未来が想像できる。

それだけに悲しむより先に重い気持ちになってしまう。

無職で。

貯金もかつかつで。

今後どうしたらいいのか。

本当困った。

 

動かなければいけないのに、どう動けばいいのかわからない。

この現実はあまりにも重い。

少しでも別のことして気を紛らわせたい。

今はそんな気持ちでいっぱいだ。

 

酒でも、飲むか。

今日はもう考えるのやめよう。

それでいい。