朝、起床するも動けない。
頭が動けと指示するものの、重々しくしか動けない。
いつもの時間まで右往左往して、休むことにする。
いつものように、会社へ連絡する時間まで寝て。
また這うように起きて、連絡。
そして寝る。
ひたすら寝ては起きてを繰り返して。
気づけば夕方を過ぎていた。
ようやく動けるようになった。
昨日の疲れ、その前の疲れの蓄積もあっただろう。
倦怠感も完全には取れていないし。
寝る時間、これが圧倒的に足りていない。
断片的でも寝ていることが大切だと思い知る。
休みの連絡を確認するとオール無視で。
割とこれもいつも通りのことで。
明日は会社へ行かないとな。
無視されても嫌味を吐かれても、日銭を稼がないと生きていけないから。
今の会社にこだわるつもりはないけど。
居られるうちは居続けて、やれることをこなしていければいい。
今はもうそのくらいのモチベーションしかない。
17時のチャイムが鳴って。
そのメロディに心が締めつけられる。
今日という日が、終わりを告げているようだ。
夕食を摂って、風呂に入って、あとはまた寝る。
このルーチンを続けて。
また起きて、働いてを繰り返すんだ。
どこかでいつか早々にこのレースから引退したいと思う。
ただ、宝くじでも当たらない限りそれも難しいだろう。
交通事故でクルマに跳ねられたことはあっても、宝くじは隕石にあたるくらいの確立とか。
いずれにしたって、地味に働いて地味に生きていくしかないんだろう。
地味でいい。
本を読んだり、映画を観たり、散歩したり、時には友人と話したり。
娘たちが独り立ちしていつか独りになったら、今よりゆっくり生きていきたい。
できるだけのペースで生きたい。
50歳を目前にしていろいろ考えさせられる。
熱量というか、気持ちの、モチベーションの低下とか。
引き算になっている考え方とか。
足し算をするにも元気がないとできないってこととか。
このまま歳を重ねても、生きるだけで精一杯になるってことも。
今あれこれ考えても仕方ないのかもしれないけど。
行き当たりばったりも、そろそろ限界を迎える。
手詰まりをいつか感じる。
その時に後悔するのかどうかはわからないけど、生きられるうちはできるだけ楽しみたい。
ただ、それだけなんだ。